Window10で、自宅LANの固定IPアドレスを設定する方法を解説します。

Windows

自宅LANでの「固定IPアドレス」

そもそも「固定IPアドレス」とは。

「LAN」や「インターネット」の環境と言った話はなかなか大変で、かなり長文になると思います。
なので、ここではかなり端折ってできるだけ簡単に説明します。
若干無理のある内容になるかもしれませんが、イメージを掴んでいただければと思います。

「IPアドレス」は「ネットワークの住所」と表現されます。
重複した番号を付加することが出来ないので、このような表現をされます。
まず、IPアドレスには、

  • グローバルIPアドレス(インターネット)
  • ローカルIPアドレス(LAN)

が存在します。

  • Aさん家(グローバルIPアドレス:20番)
    • パソコンA(ローカルIPアドレス:100番)
    • パソコンB(ローカルIPアドレス:101番)
  • Bさん家(グローバルIPアドレス:21番)
    • パソコンS(ローカルIPアドレス:100番)

あくまでもイメージですが、このような環境があるとします。

具体的には、ルーターにグローバルIPアドレス(20,21)を設定し、パソコンにローカルIPアドレス(100,101)を割り当てます。
パソコンAとSには同じ100番が割り当てられていますが、グローバルIPアドレスが異なる環境内であれば問題ありません。

  • 20-100
  • 20-101
  • 21-100

このように表現すればわかりやすいでしょうか?

もう一つ知っておいてほしいのが、

  • 固定IPアドレス
  • 動的IPアドレス

です。

・固定IPアドレス

その名の通り、変わらない(固定)のIPアドレスです。 グローバルIPの場合、プロバイダにアドレスを割り当ててもらいます。(有料の場合が多い) 自宅サーバーを設置する場合や、出先から自宅のパソコンを操作する場合に利用します。 ローカルIPの場合、リモートデスクトップなどで他のパソコンをリモート操作する場合などに利用します。

・動的IPアドレス

IPアドレスは重複して設定してはまずいわけですが、例えばノートパソコンにIPアドレスを設定した場合を考えて見てください。 上で説明した、Aさん家のパソコンAがノートパソコンだったとして、パソコンをBさん家に持っていったとするとどうでしょう? パソコンAのIPアドレスは100番ですが、Bさん家には同じ100番のパソコンSが存在するためアドレスがバッティングしてしまいます。 もちろん、IPアドレスを空いているものに変えればよいわけですが、 移動先でネットを利用する度に毎回IPアドレスの重複を確認して変更するのは大変です。 また、IPアドレスの知識があれば問題ないかもしれませんが、知識のない人だとさらに大変です。 もし、勝手に空いてるアドレスが割り当てられたら便利だと思いませんか? そう、それを実現したのが「動的IPアドレス」なのです。 リモートデスクトップを使うなどでIPアドレスを知る必要が無い場合にはとても便利なものです。


プロバイダと契約した場合、特に指定をしなければグローバルIPはプロバイダが発行する動的IPアドレスになります。 そのため、ルーターを再起動させるなどの事を行うとIPアドレスが変わってしまいます。 ローカルIPアドレスの場合、通常はルーターの設定で「DHCP」を有効にすると動的IPアドレスの割当が動作するようになります。 初期値で有効になっている場合がほとんどなので、特に意識しなくても使える状態になっていると思います。
もう少し補足をすると、最近は皆さんスマホを持っているので「Wi-Fiスポット」を利用されたことはありませんか? その際、接続に使用するのはIDとパスワードくらいですよね? でも、インターネットに接続する以上、IPアドレスも必須なのです。 つまり、「Wi-Fiスポット」では「動的IPアドレス」を使って勝手に空いているIPアドレスが割り当てられるようになっているのです。


今回は、「ローカルIPアドレス」を「固定」にして、自宅サーバーや、他のパソコンから「リモートデスクトップ」で接続出来るようにします。

本当はもっと色々なことがあるので、こんなに単純な話では無いのですが、こんなイメージとだけ理解して頂いて、もし機会があればもっと詳細に勉強してみてください。

「固定IPアドレス」の設定

「スタート」の「設定」をクリックします。

「ネットワークとインターネット」をクリックします。

「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

アダプターがいくつか出てくるかもしれませんが、上図のようにアイコンの左下に赤色の×が表示されていないものをクリックします。

「詳細」をクリックします。

インターネットに接続出来ている、
「IPv4」
「IPv4 デフォルトゲートウェイ」
「IPv4 DHCPサーバー」
「IPv4 DNSサーバー」
に数値が表示されているはずです。この数値を控えておいてください。

※ここの数値が必ず使えるわけではありませんが、この後の設定値がわからない場合は参考にしてみてください。

一つ前の画面に戻り、「プロパティ」をクリックします。

「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」をクリックします。

上で控えた数値を入力しますが、IPアドレスの4番目(一番右【※1】)の数値は重複しない数値にする必要があります。

※1
0~255までだが、0と255は予約されているので1~254までの重複しない任意の数値
※2
上の例では、さらにゲートウェイ(ルーター)で「1」が使われているので重複しないように「2」にしている。

設定が終わったら「OK」をクリックして終了します。
インターネットに接続できるかなど、テストしてみてください。

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